令和7年1月1日(水)
令和7年(紀元2,685年)の乙巳( きのと み)の年頭にあたり、謹んで皇室の弥栄(いやさか)と氏子崇敬者の皆様のご平安をお祈り申し上げます。
お正月の初詣は、新年の無事と平安を祈願する日本の大切な伝統行事です。境内には屋台も出ております。参拝者の皆様には当社の初詣を楽しんでいただければと願っております。
令和七年の干支は、乙巳[きのと み]になります。
「巳」は蛇(へび)を表す象形文字であり、十二支では六番目にあたります。
蛇は、人から恐れられると共に、古来より神秘的な存在として信仰の対象となっており、特に川の淵や湿地帯に棲むことから、水神として崇められてきました。
祭祀や祀りごとの「祀」に「巳」が用いられているのは、「祀」とは自然神を祀ることを云い、自然神の代表的な神格が巳(蛇)でありました。
そして、蛇は常に脱皮を繰り返すことから、再生や不死の象徴とされ、強い生命力の「神の使い」として、全国の神社でお祀りされています。
当社の境内末社である市杵嶋姫社(いちきしまひめしゃ)は、「弁財天」とも言われ、蓄財と芸能の女神ですが、蛇の形をした神として祀られている所もあります。
また、蛇の抜け殻を財布に入れて蓄財を願うなど、お守りにする風習が今でもみられます。
昨今の世の中、閉塞感が否めませんが、これらの字に因み、古い殻を破って新たなステージに踏み出す、実(み)のある一年になりますように。
参考文献 月刊若木 神社本庁
石灯篭(大正三年奉献)に干支の『巳』が彫られています。
令和7年乙巳(きのと み)歳を迎えるにあたり、本年も当社氏子で五宮町在住の画家 高濱浩子様より、大絵馬の奉納がございました。
描いて頂いた巳(へび)はパワフルで力強く、また神秘的な姿で参拝者をお迎えいたします。
拝殿前に設置しておりますので、お参りの際には是非ご覧ください。
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