令和3年1月1日(金)
令和三年(紀元2,681年)の辛丑(かのとうし)の年頭にあたり、謹んで皇室の弥栄(いやさか)と氏子崇敬者の皆様のご平安をお祈り申し上げます。
新型コロナウイルス感染症が世界中に広がる、未曾有の事態となりました。日本でも未だに感染症の終息の兆しは見えない状況が続いています。
お正月の初詣は、新年の無事と平安を祈願する日本の大切な伝統行事です。当社では御参拝の皆様に安全・安心にお参りいただけるよう、感染症対策に取組んでおりますのでマスクをして余裕を持ってお参り下さい。
新型コロナウイルス感染症予防のため中止とさせていただきます。
令和三年の干支は、辛丑(かのと うし)です。
「丑」に割り当てられた動物は「牛」になります。
「丑」は中国で生まれた漢字で、本来の意味は「からむ」という意味があり、芽が種子の中で伸びることができない状態で、発展の前触れを表しています。
「牛」は、古くから食牛や乳牛・耕牛と呼ばれ酪農や農業で人々を助けてくれる存在として重要な生き物でした。
また、祭事や祓いにも用いられ、神仏が乗る神使の動物として知られています。
それから、「紐」という漢字に「丑」の字が使われるように、人々との間を結ぶ存在という意味があり、神社では菅原道真との関わりから天神信仰の関係が深く、全国の天満宮には牛の像があります。
そして、当社『祇園神社』のご祭神である「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」は、別名「牛頭天王(ゴズテンノウ)」と云われ、疫病退散や厄除けにご利益があり、氏子崇敬者の皆様より篤い信仰があります。
本年は、神使の牛にあやかり、誠実に粘り強く行動出来るように、また新型コロナウイルス感染症が一刻も早く収束し、平穏な日常が取り戻せるよう祈念いたします。
参考文献 月刊若木 神社本庁。
令和3年辛丑(かのと うし)歳を迎えるにあたり、本年も当社氏子で五宮町在住の画家 高濱浩子様より、大絵馬の奉納がございました。
『牛』は、一歩一歩着実に物事を進める姿が、誠実さを象徴しています。そして身近にいる縁起の良い動物として親しまれています。
来年は平穏な日々が訪れ、皆が元気で実り多い一年でありますように。
本殿前に設置しておりますので、お参りの際には是非ご覧ください。
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